一人暮らしには必要か?ダイニングのインテリアコーディネート術
一人暮らしでもダイニングを充実させたいですよね。ただしスペースが限られているケースも多く、インテリアコーディネートにはセンスが問われます。今回は、ダイニングのスペースの使い方についてお伝えします。
こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
今回は、一人暮らしのダイニングをテーマとしたインテリアコーディネートがテーマです。
ワンルームや1DKといったコンパクトな間取りの部屋が多い一人暮らしでは、リビングスペースとは別にダイニングスペースを確保するかどうかはライフスタイルによって違います。
ダイニングスペースをとるかどうか、とるとしたらどのようなインテリアコーディネートを考えていけばいいのか、そのポイントについて紹介していきます。
一人暮らしでダイニングスペースはいる?いらない?
一人暮らしで一般的な間取りといえばワンルームや1DKですね。
ワンルームは、玄関から室内に入るとキッチンのついた部屋が1つです。対して1DKは、1つの部屋とDK、つまりダイニングキッチンがある間取りです。
似たような間取りというイメージかもしれませんが、実際には部屋の数が違います。
1DKの場合は、すでにダイニングキッチンというスペースがありますから、食事を準備して食べるスペースは単独で確保しやすいですね。
悩ましいのはワンルームの間取りの場合。
一般的には、8畳以上の広さがあれば、コンパクトながらダイニングスペースを取ることは可能です。つまり食事をとるために使うダイニングセットを置くスペースが確保できるということ。
6畳や7.5畳なら、リビングスペースの中で食事をとるというコーディネートにしたほうがいいでしょう。
家具の数を抑えてすっきり見せることで、スペースをできるだけ有効に使うことができますよ。
部屋が狭くてもOK!ダイニングのインテリアコーディネートの考え方
では、1DKや8畳以上のワンルームでダイニングスペースをコーディネートしていく場合、押さえておきたいポイントを間取り別に見ていきましょう。
1DKのコーディネート
まず1DKですが、ダイニングキッチンの中で調理作業や食器などの収納が効率よくできることを考慮した上で、ダイニングセットをレイアウトします。
ダイニングセットを置いたことで食器が取り出しにくい、電子レンジが使いにくいといった状態になってしまうと、調理や配膳などの動きが悪くなってしまうからです。
また、ダイニングセットのタイプもよく検討することが必要です。一人暮らしですから1~2人用のタイプを置くのが一般的ですが、テーブルが正方形か円形か長方形かによって圧迫感は異なります。
もっともスペースをとるのは円形ですので、もしダイニングキッチンがあまり広くないなら円形のダイニングセットは避けた方がいいでしょう。
8畳以上のワンルームのコーディネート
次に8畳以上のワンルームの場合ですが、よほど広い面積がない限りは単独のダイニングスペースを確保するのは難しいですね。
スペースを有効に使うには、デスクと兼用できるタイプのダイニングセットを選ぶのがおすすめ。
食事だけでなくパソコン作業や勉強・仕事といった作業が同じ場所で兼ねられるので、省スペース化できるというメリットがあります。
ダイニングの機能をリビング側にまとめるという方法もあります。
座面がやや高いタイプのソファと大きめのリビングテーブルを選ぶと、食事するのもくつろぐのもソファに座ったままで可能です。
つまり、ひとつで複数の使い方ができる家具を選べば、ワンルームでもダイニングスペースとして過ごせる場所をつくりだせるということ。
家具の数が1点でも少なくできれば、それだけ部屋を広く使えることにつながります。家具を買い替える場合はこのことを頭に入れておくといいですよ。
一人暮らしでもダイニングテーブルを置けば毎日大活躍!
一人暮らしだと、ダイニングセットを置こうか迷う人は多いのではないでしょうか。
どれくらいの広さなのかにもよりますが、先ほども触れたように1DKや8畳以上のワンルームであれば、ダイニングテーブルとチェアのセットであるダイニングセットはあるとべ便利です。
食事をとる専用の場所があれば配膳がしやすいですし、くつろぐためのリビングスペースとの使い分けができます。
ダイニングセットの大きさの選び方
一人暮らしなら、1~2人用のサイズがコンパクトで使いやすいです。
1~2人用というと、正方形タイプで70~80㎝角前後の大きさになります。2人で使っても食器やグラスは十分置けますし、花やインテリアグリーンなどを添えてもかわいいですね。
来客が多いなら、伸長タイプのダイニングセットを選ぶのもいいでしょう。普段は70㎝角前後のテーブルとして使って、来客がある時だけテーブルの天板を引き出せば3~4人は座れます。
用途に合わせて天板の長さが変えられるタイプは、1DKやワンルームといったコンパクトな間取りの部屋ではおすすめです。
圧迫感が気になる場合は、テーブルの高さが低めのロータイプを選びましょう。テーブル自体が目立ちにくいだけでなく、座った時の視点の高さも下がるので室内が広く見えるというメリットがあります。
ダイニングセットの色の選び方
広さがあまりない1DKやワンルームでのインテリアコーディネートでは、家具にできるだけ重たさを感じさせないことが大切です。
したがって、ダイニングセットの色にも配慮しましょう。ライトトーンの明るい色あいのダイニングセットを選ぶのがコツです。
同じサイズでも、濃い色だとダイニングセットの存在感が大きくなって、どうしても室内全体が狭く感じやすくなります。
もしお気に入りのダイニングセットが濃い色のタイプなら、ソファやラグ、テレビボードといった他のインテリアアイテムの色を明るめにして調整しましょう。
まとめ
1DKやワンルームだとつい諦めてしまいがちなダイニングスペース。
しかし、ダイニングセットのタイプやサイズ、色をしっかり吟味して選べば、キッチンやリビングとの使い分けができるのでとても便利です。
ダイニングスペース自体の広さというよりは、キッチンやリビングといったスペースとのバランスに注目してインテリアコーディネートしていきましょう。
ではまた、いのこでした。