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模様替えで集中できる勉強部屋を作ろう!

Posted: 2018/07/30
いのこ いのこ

集中力は、環境で決まります。雑然とした部屋で誘惑が多いと、精神力の強い人でも気が散って集中できません。今回は、模様替えで集中できる勉強部屋を作るための方法をお伝えします。

模様替えで集中できる勉強部屋を作ろう!

こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。


今回のテーマは勉強部屋。勉強が集中してできるような勉強部屋があると、勉強に対する意欲も高まるものです。

ではどんな部屋だと集中できるのか?リフォームなどをしなくても模様替えで対応できる方法をいくつかお伝えしましょう。

シンプルがいちばん!遊び道具と文字情報が少ない部屋へ

シンプルがいちばん!遊び道具と文字情報が少ない部屋へ

人が集中力を発揮するための条件にはいろいろありますが、インテリアの観点から考えると「室内がシンプルであること」がまず挙げられます。

なぜなら、目に入る情報を減らさないと人は集中できないからです。


人は視覚から得る情報がもっとも多く、その情報を脳で処理します。

情報量が多いほどその処理に時間や労力をかけることになるため、集中しにくい状態になると言われています。

つまり、視界に入る情報の中で、思考が必要な情報を整理することがポイント。


そのポイントを押さえるために工夫したいのは、室内にある物を「隠す」「そろえる」ことです。

たとえば、本棚にある本の情報がそのもの視界に入らないようにします。

扉付きの本棚にする、前面に布を下ろしておくなどの工夫によって、勉強に思考を集中させることができます。


ただし勉強時に必要な本は、隠すと出し入れが面倒になる場合もありますね。

そんな時は、高さが同じ本をまとめて並べる、高さが低い本から高い本へと順に並べるなど整理整頓をします。

ささやかなことのように感じるかもしれませんが、無意識に本のグループ分けができた状態で視界に入ってくるため情報が整理されて、脳が疲れにくいです。


おもちゃやゲームも、整理整頓を心がけましょう。

おもちゃやゲーム自体は室内にあっても構いません。ただし視界に入らないよう、扉付きの収納キャビネットにしまったり、カゴにまとめたりしてください。


他には、室内にある色の数を減らすのも有効です。

本棚を例にすると、背表紙の色が違う本をランダムに並べるのではなく、同じシリーズの本を並べて色の固まりをつくると情報の整理につながります。

集中できる勉強部屋のレイアウトと照明

集中できる勉強部屋のレイアウトと照明

集中力を発揮するには、目に配慮することです。そのためには、レイアウトの考え方や照明の選び方に工夫が求められます。

デスクは壁に向けて置こう

集中力を高めたい勉強部屋に関しては、リラックス効果を求めるリビングや寝室とは違う工夫が必要です。


勉強に集中したいということは、裏を返すとその空間では勉強以外のことはできなくてもいいということ。

ですから、基本的にはデスクと椅子が置ける空間があればOKです。

視界的にシンプルな空間を求めるのであれば、壁に向かって座るようデスクを配置するのがいいでしょう。

室内照明+暗めのデスクライトで集中を引き出す

勉強中はノートや本の文字を目で追う作業が増えますから、細かい文字がはっきり見えるよう照明器具は白っぽい色の光が出るタイプにしましょう。

また室内全体の照明と、デスクライトなどの手元照明とを併用すると、目が疲れにくいので勉強に集中しやすくなります。

デスクライトを選ぶときは、照度が400~500lx(ルクス)前後のタイプにしてください。それほど明るくないもので構いません

ノートや本などはたいてい白色で、照明の明かりを反射させやすいため、手元照明が明る過ぎるとグレア(まぶしさ)によって目が疲れます。


なお、室内全体の照明を落としてデスクライトだけを付けるという方法はおすすめしません。

室内全体と手元との明るさの差が大きくなると、そのコントラストの強さから目への負担が大きくなって目が疲れます。

集中しやすい室内のインテリアカラーは?

集中しやすい室内のインテリアカラーは?

色づかいにも集中力を引き出す方法があります。

集中力は、感情が冷静で落ち着いた状態である時に高まりますから、いわゆる鎮静色と言われる寒色系の色を使いましょう。

寒色系とはブルーやグレー、パープルといった色です。できるだけ色みが渋い、いわゆるグレイッシュカラーと言われるややくすんだ色みがおすすめです。

デスクまわりのアイテムやカーテンなどにこうした色を使うと、視界に鎮静色が入りやすいので落ち着いて勉強に集中することができるでしょう。


寒色系の色が好みでない場合は、使う色を工夫します。

たとえばベージュ系やレッド、イエロー、オレンジといった暖色系を使うのが好きなら、寒色系の中でも比較的やわらかいパープル系や中間色であるグリーンを使ってはいかがでしょうか。

また、ブラック系の色は寒色系ではありませんが、デスクやデスクまわりに使うと集中力は上がります。


ホワイト系の色は集中力というよりも緊張感を高めるので、デスクまわりに多用するのは避けた方が無難です。

まとめ

勉強部屋だけでなく、書斎やリビング内のスタディコーナーなど、家の中で勉強や仕事をする場所にもこれらの方法は応用できます。

できそうなところから少しずつ試してみてはいかがでしょうか。


ではまた、いのこでした。

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