部屋をシンプルに戻す模様替えのコツとは?
ものが増えすぎると、部屋がゴチャゴチャしてきて気分も滅入りますよね。できれば見た目もスッキリさせて気分よく毎日を過ごしたいもの。そこで今回は、ごちゃついた部屋をシンプルに戻す模様替えのコツについてお伝えします。
こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
今回は模様替えで部屋をシンプルにするコツがテーマです。
インテリアを楽しむには室内全体の色や質感のバランスがとれていることが大切。そういった条件をクリアするには、室内をいったんシンプルな状態にしてからアイテムを追加していくのが簡単で確実な方法です。
そこで今回は、部屋をシンプルに見せる模様替えのポイントを3つ紹介します。
使わないモノ・家具は少しずつ捨ててシンプルな部屋へ
シンプルな部屋に模様替えするには、インテリアアイテムのテイストを統一したりレイアウトを工夫したり……といったことをイメージするかもしれませんが、その前にアイテムを整理する作業が不可欠です。
シンプルさを求めるのであれば、室内にあるアイテムの数を絞るのが基本。使わないものやすでに使っていないものは捨てて、使っているものや今後も使いたいものだけを残すことが、シンプルな部屋づくりの第一歩です。
サイズが大きなものを整理するのがもっとも効果的なので、家具についても必要かどうかをしっかり検討しましょう。
たとえば、一人暮らしで来客もあまり頻繁でないライフスタイルであれば、ソファやダイニングチェア、オットマンなど座るために使う家具はたくさんいりません。
小物が多くて収納キャビネットやバスケットなどをいくつも置いているとそれだけ床面積をとってしまいます。本当に必要なアイテムだけを残して、使用頻度が低い家具は思い切って処分しましょう。
また、たまりやすいアイテムは定期的に処分する習慣をつけるのもおすすめです。
書類が多ければスキャニングしてクラウドサービスに保管し原本は捨てる、紙袋やビニール袋がたまりがちなら「取っておくのは10個まで」と保管する上限数を決めてそれ以上は捨てるなど、こうした作業を定期的に行いましょう。
地道な作業ですが、部屋をシンプルにキープするもっとも効果的な方法ですから、一気にやらず継続するのがポイント。インテリアが映える土台づくりにもなります。
模様替えでモノは床に置かず収納する
不要なものを整理すると同時に重要なのが、選択し残したものをどう収納するかということです。
インテリアコーディネートは、室内を魅力的に見せると同時に広く見せるための技術でもあります。そのうちのひとつが、床面をなるべく見せるという方法。
同じ床面積の部屋だと、見える床面がより多い部屋の方が感覚的に広く見えることが分かっています。
特に、何もものを置かない壁面が室内の4面の壁面のうち1面でもあると、床面と壁面の接続ラインが視線の先に伸びていくので奥行きを感じやすく、広さを感じさせやすいのです。
先ほど不要な家具は処分しましょうと言いましたが、それは室内に置く家具の数が減ることで床面がより多く見えるようになることとつながっています。
小さなアイテムについても同じです。雑誌などを床面に積み上げているなら本棚やバスケットにコンパクトに収納する、バッグなど外出先から帰宅してつい床にぽんと置いてしまいがちなアイテムは壁面フックに掛けて収納するなど、できるだけ床面にものを置かないように工夫しましょう。
壁面を上手に活用して部屋をシンプルにチェンジ
床面にものを置かないようにしてすっきり見せるためには整理整頓が欠かせません。同時に、壁面を収納場所として上手に活用する方法も考えてみましょう。
壁面も基本的には床面と考え方は同じで、見えている面積が多いほどすっきりシンプルな印象を与えます。
ただし床面にものがあると雑然と見えるのに対して、壁面はレイアウトさえ工夫していればディスプレイのように見せられるという違いがあります。
たとえばバッグや帽子などを収納するのに棚やフックを2~3個付ける場合、同じ高さで設置すればシンプルさが強調できますし、高さを段違いにすると立体感が出ます。
この方法のポイントは等間隔に設置すること。ディスプレイの技術としてランダムに設置するという方法もありますが、インテリアコーディネートに慣れていない間はバランスをとるのが難しいので、初めは等間隔に設置すれば失敗しません。
そして棚やフックを付ける壁面は1面にまとめること。
収納として使う壁面と何もない壁面の両方をつくることで、壁面の使い方にメリハリがつくので、シンプルさが強調できます。
まとめ
好みのインテリアアイテムを買いそろえていくのはとても楽しいものですが、それらが魅力的に見えるようにするには、ベースとなる部屋そのものがすっきりとしていることが前提です。
今回紹介したポイントは決して難しくありませんので、できそうなポイントから実践してみてくださいね。
ではまた、いのこでした。