北欧インテリアの色づかいってどんな感じ?組み合わせ方をプロが説明
インテリアにおいて、色づかいはきわめて重要なポイントです。いくら美しい家具や雑貨を購入しても、部屋の内装と色の相性が悪ければおしゃれにコーディネートできません。逆に色づかいがうまくいけば、高価なアイテムでなくてもおしゃれなお部屋に仕上がります。今回は、北欧インテリアを実現するために必要な色づかいの考え方についてお伝えします。
こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
今回のテーマは北欧インテリアの色づかい。
根強い人気のある北欧インテリアは、他のテイストのインテリアとの共存させやすいです。その一方で、北欧インテリアそのものをたっぷり味わいたいという場合は色づかいのポイントを押さえておくといいですね。
そこで今回は、北欧インテリアを楽しむための色の選び方とバランスのとり方についてお伝えしたいと思います。
シンプルなベースカラー+アクセントカラーで北欧テイストへ
北欧インテリアは「シンプルでやわらかい」というテイストが特徴です。
家具や照明器具などに木製のアイテムを多用することもあって、ナチュラルテイストのインテリアと混同しがちですが、北欧インテリアのほうがやや明るい雰囲気を持っています。
北欧インテリアは、淡いトーンのベースカラーとアクセントカラーを組み合わせるのが基本です。ベースカラーには白やブラウン、薄いグレーなどを選ぶといいでしょう。
アクセントカラーは寒色系、暖色系、モノトーンの3タイプいずれも組み合わせが可能ですから、好きなタイプを選びます。
北欧インテリアが好まれる理由のひとつには、アクセントカラーが幅広いこと。ブルーでもオレンジでもイエローでも、ベースカラーとの組み合わせでたくさんのバリエーションを楽しめます。
さらに意外にもモノトーンの組み合わせもおすすめ。北欧インテリアのモノトーンバージョンは、モダンテイストのそれとは違って白~グレー~黒の境界線をはっきりさせないことと、黒の分量を少なめにするのがポイントです。
北欧×白の部屋に合うアクセントカラーの雑貨・小物とは?
では、ベースカラー別に組み合わせるアクセントカラーを見ていきましょう。
まずベースカラーを白にした場合は、先ほども触れたように寒色系、暖色系、モノトーンいずれのタイプでも組み合わせが可能です。
やわらかい雰囲気にしたいならオレンジやイエローなどの暖色系、落ち着いた雰囲気にしたいならブルーなどの寒色系とグリーンを組み合わせるといいでしょう。
逆に色みを抑えたいならモノトーンにするのもいいですね。
ベースカラーが白だと室内全体は明るいので、きれいな色を合わせた方がその色の魅力が引き立ちますよ。
全体的に淡いトーンにするとまとまりますが、オブジェなどサイズが小さめのアイテムに深い赤や紫、濃いグリーンなどを合わせるとモダンな北欧テイストになります。
北欧×ブラウンの部屋に合う色の雑貨・小物とは?
次はブラウンをベースカラーにする場合です。
ベースカラーは部屋の中で大きな面積を占める色なので、存在感を抑えやすい薄めのブラウンを使います。
そして、北欧インテリアの代表的なアイテムである木製家具を選ぶ際にはミディアム~ダークトーンのブラウン色を合わせれば、グラデーションがついておしゃれです。
アクセントカラーは、ベースカラーが白色の場合と同じく寒色系でも暖色系でもOK。
その他、照明器具やチェアの座面の張地などに黒を合わせると、ぴりっと締まってセンスの良さをアピールできます。
ベースカラーが白色の場合よりは落ち着いた雰囲気になりますから、合わせる雑貨などもシックな色や質感のものを選ぶといいでしょう。
内装材や家具は無地柄にして、壁面に飾る時計や絵画などを個性的なデザインのものにするといったメリハリのつけ方もおすすめ。
北欧×グレーの部屋に合うアクセントの雑貨・小物とは?
最後はベースカラーをグレーにした場合です。
グレーはコーディネートが簡単なようで実は難しい色。選ぶトーンによっては個性がなく地味な印象になってしまうからです。
また、白と黒が混ざった色なので、合わせる色をにごらせてしまうことが多いです。
このにごらせる力をゆるめるために、グレーをベースカラーにする場合は白と組み合わせるとセンス良く見えます。
そしてオブジェや照明器具などの小さい面積にビビットなトーンの赤や青といった強めの色を合わせるとぐんとおしゃれになります。
まとめ
組み合わせられる色が多いため、木製家具や無地のカーテンなど今持っているアイテムを生かしやすい北欧インテリア。
色づかいのポイントを押さえながら組み合わせを考えてみてはいかがでしょうか。
ではまた、いのこでした。