一人暮らしを始めたばかりの大学生がマネできるインテリアとは?
インテリアコーディネーターが、一人暮らしの大学生がマネしたいインテリアの基本をお伝えします。モノを買い込む前に、まずは基本を理解しましょう。
「センス」は基本知識があれば作れます!

こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
先日、インテリアコーディネートをテーマとしたセミナーの講師としてお話ししてきました。
盛り上がったのは私の講義部分…ではなく、ミニチュア家具を使ったレイアウトのワークショップでした!
参加された方どうしが仲良くなったりして、ほんわかとしたセミナーでしたね。
さて、今回のテーマは一人暮らしデビューの学生さんのためのインテリア。
春からはじめての一人暮らしをはじめる大学生のみなさんにとって、まさに自分の城ともいえる部屋。インテリアにもこだわりたいですよね。
といってもどうすればおしゃれなインテリアの部屋にできるのかがよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
はじめての一人暮らしのインテリアを上手にまとめるには、まず基本をきちんと押さえた方法をとることがポイント。
その上で少しずつアレンジを加えていくのが簡単で確実に好きなインテリアをつくっていけます。
この記事ではポイントを3つに絞ってお伝えしましょう。
家具・雑貨は最低限でOK!

一人暮らしをはじめる、その準備として家具や雑貨、食器などを見て回っているといろいろ買いたくなるものです。
しかし、まずは必ず使う家具や雑貨だけを買いましょう。
というのは、生活がはじまると必ずモノが増えるからです。
ワンルームや1Kだと居住スペースも収納スペースも限られていますから、生活をはじめる時点でいろんな家具や雑貨をそろえるとすぐ飽和状態になってしまうのです。
「汚部屋」「ゴミ屋敷」なんて言葉を聞いたことのある人もいますよね……「あそこまでひどくなるわけない」と笑っているかもしれませんが、一人暮らしで油断していると、すぐあんな状態になってしまいます!
そうなったら、もはやインテリアとかおしゃれ部屋以前の問題ですよね。
ゴミ屋敷化を避けるには、賢くモノを使うこと。家具で言えば、複数の使い道のあるタイプを選ぶことです。
たとえばミニテーブルがあれば食事も勉強もパソコンもできる、収納付きのスツールがあれば座るだけでなく中に雑誌や本を収納できる……といった具合です。
これなら部屋の中がスッキリしますし、お金の節約にもなります。
一人暮らしがはじまって時間が経ってくると、ライフスタイルが少しずつかたまってきます。
そこで必要な家具を買い足していくといいですよ。
家具類のカラーと高さをそろえる

一人暮らしの部屋の広さというと、ワンルームや1Kといった間取りが多いですね。
面積も6~8畳、広くても10畳といったところでしょう。あまり広いスペースではありません。
できれば少しでも広く感じられるようなインテリアにしたいもの。
そのためには「すっきりした印象を与える」ということが重要です。
すっきり感を出すコツはたくさんのカラーが室内にあふれていないこと、家具の高さがほぼ同じであること、この2つに尽きます。
同じ量の荷物があった場合、この2つのポイントを押さえていれば物の量を多く感じさせない効果があるんです。
家具やカーテンをそろえる時にはできるだけ同系色でそろえることを心がけてみてください。
また、たとえばテレビ台と収納キャビネットなど複数の家具を並べて置く場合は、その高さをそろえましょう。
ただし、すべてを同じカラーでそろえてしまうと面白みのないインテリアになってしまいます。
たとえばベージュばかりでそろえると確かにすっきりはしますが、無難すぎて少しつまらないですよね。
クッションや照明器具のカバーなど小さな面積のアイテムは違うカラーを選んでもOKですよ。
アクセントになりますし、室内に立体感が出ておしゃれ度がぐんとアップします!
収納の基本は「隠す」!

視覚的に広く見せるにはすっきり感が大切と先ほど言いました。これは収納についても同じです。
よく収納は見せるか隠すかの2つと言われます。一人暮らし用のコンパクトな部屋においては隠す収納がおすすめです。
すっきり見せるのはもちろんですが、かわいいデザインの雑貨やおしゃれな額などの「見せたいもの」をより目立たせる効果もあるからです。
これは、インテリアだけではなくファッションでも同じ。インテリアにちょっとこだわるクセをつけると、ファッションセンスまで磨かれて「カッコいい大人」になれます!
ちなみに、この見せ場のことをフォーカルポイントといいます。
フォーカルポイントがある部屋はメリハリが効くので、おしゃれな雰囲気が出しやすくなります。
もし収納スペースが少ない部屋なら、かごやボックスに入れるだけでもOK。
3~4個並べるとここがフォーカルポイントになるかもしれませんから一石二鳥ですね。
まとめ
一人暮らしのスタートは、インテリアを自由に楽しめるいい機会。
すべてを一気に決めてしまうのではなく、生活していきながら少しずつインテリアをアレンジして、素敵な自分の城をつくっていくことをおすすめします。
ではまた、いのこでした。