一人暮らしのインテリアにラグはどう合わせる?色・形・素材の選び方
一人暮らし用のグッズの中で、ラグはあまり優先順位が高いとは感じられないかもしれません。しかし、実は1枚あれば部屋の雰囲気を変えられるような便利アイテム。「ラグなんて買ったことがなくて……」という人に向けて、ラグの選び方をお伝えします。
こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
今回のテーマは一人暮らしのインテリアとラグの組み合わせです。ラグを使わない人は割と多いですが、ひとつ室内にあるだけで印象を大きく変えられるので、実はおすすめのアイテムなんです。
ワンルームや1Kといった一人暮らしの部屋でラグを効果的に活用するために、押さえたいポイントをお伝えします。
床の色と組み合わせやすいラグの色は?
ラグを選ぶ時にまず覚えておきたいのは、選ぶ色や柄を好き嫌いで選ぶ前にまず、部屋の床の色との組み合わせで「どういった効果がほしいのか」をまず考えることです。
基本的にラグは空間にアクセントを加える効果を期待して使うことが多いので、床の色とほぼ同色の組み合わせはほとんどしません。グラデーション、つまり床の色と濃淡の関係の色や大きく色みが異なる色のラグを選ぶことでアクセントをつけるわけです。
あとは色の差によってそのアクセントの強さを調整します。たとえば床が明るい色のフローリングなら、さらに明るいアイボリー系の色か、逆に濃いブラウン系の色をもってくるとグラデーションとなるのでやさしくまとまりのある印象になります。
逆に鮮やかなブルーやグリーンといった床とは色みが異なる色をもってくると、アクセント効果が出ます。
色と関連して柄について考える場合も同じで、無地に見えるような柄ならまとまりを、大きくはっきりとした柄ならアクセントを与える効果があります。
どんなインテリアテイストであってもこの考え方は同じ。ラグを使うことでまとまりがほしいのかアクセントがほしいのかを考えてみましょう。
材質はどうする?通年で使えるラグはこれ
次に考えたいのが素材です。ラグの素材の種類は天然繊維と合成繊維の大きく2種類があります。天然繊維は綿や麻、ウールなどで、合成繊維はポリエステルやアクリル、ナイロンなどです。
足触りがいいのはやはり天然繊維ですね。やわらかく静電気がおこりにくいですし、毛足の長短にもよりますがおおむね夏涼しく冬暖かいです。
対して合成繊維は、汚れや摩耗に強いので、手入れがしやすく長持ちします。ソファやベッドの足元に置くのであれば、裸足で歩くことが多いので足触りのいいタイプがいいでしょうし、ダイニングテーブルの下に置くのであれば、万が一の食べこぼしなどを考えてお手入れが楽なタイプがいいでしょう。
どこにラグを使うかによって素材を選ぶというのは、選択する際の目安のひとつでしょう。一人暮らしの場合は季節ごとに入れ替えなくてもいいタイプがいいですよね。
この点が優先順位として高いなら、通年使える綿や麻のラグがおすすめです。
印象が大きく変わる形や毛足の長さもチェックしよう!
そしてデザイン性の面から忘れずにチェックしたいのが形と毛足の長さです。好みのインテリアテイストやお手入れの楽さといった点を考えながら選びましょう。
正方形や長方形はレイアウトしやすい形ですね。フローリングの目や家具の向きとそろえて置くとすっきりとした印象を与えます。
楕円形やラウンド形は、アクセントとして視線を集める形です。丸みがあるのでソフトで、ややポップな印象を与えます。
また毛足の長さについては、長めのタイプだとより優雅で豪華に感じますし、短めのタイプだとシンプルで軽快な印象を与えます。
お手入れの視点から考えると、短めのタイプの方がほこりや汚れが奥に入りにくいと言えます。
まとめ
ひとつ置くだけでぐんとインテリアのおしゃれ度がアップするラグ。紹介したポイントを参考に、お気に入りの一枚を見つけてくださいね。
ではまた、いのこでした。