ナチュラルなお部屋ってどうやって作るの?分かりやすいインテリアコーディネート方法
自宅をナチュラルで落ち着く雰囲気にしたいという人はかなりたくさんいます。ところが「ナチュラル」の幅が広いので、いまいち自分の思うようなテイストになっていないケースがほとんど。インテリアコーディネーターの立場から、ナチュラルテイストの実現方法をお伝えします。
こんにちは、フリーのインテリアコーディネーターいのこです。
今回のテーマはナチュラルインテリア。
人工的なアイテムを極力使わず、自然を感じさせる素材のアイテムであたたかみのある雰囲気を楽しむナチュラルインテリアは、不動の人気を誇るテイストです。
ただし、ナチュラルインテリアといっても好みによって少しずつテイストが異なるため、コーディネートをする際に難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ナチュラルインテリアを手軽に、分かりやすくコーディネートしていけるコツについて紹介します。
自分の好きな「ナチュラルなインテリア」を探そう
ナチュラルインテリアというと「植物が多い」「淡い色合いでまとめる」「木を中心とした組み合わせ」といったイメージが強いでしょう。
こうしたイメージは間違ってはいませんが、このイメージに縛られることもありません。自然素材とは、木以外に石やタイル、珪藻土、和紙などたくさんあるからです。
木だけでまとめるとすっきりはしますが、アクセントがつきにくく平坦な印象になりやすいのがネック。木以外の素材を上手に組み合わせましょう。
異素材のアイテムを組み合わせる場合、アイテム同士の面積や色のバランスがその室内の印象を決めます。
たとえば木とタイルを同じ空間に使う場合、木を使う割合が7~8割以上だとやわらかい印象に。これよりもタイルの割合が増えてくると、ややハードな印象に傾いてきます。
ホワイトを含めたブラウン系でまとめるとシンプルなナチュラルインテリアになりますし、少し違う色を入れると北欧テイストのナチュラルインテリアになる場合もあります。
どういった雰囲気が好きなのか、コーディネートをする前に自分の好みをしっかりつかんでおくことが大切です。
好みをつかむには、インターネットや雑誌などで「これ好き!」と思える画像を10点ほどピックアップする方法がおすすめですよ。
ナチュラルなインテリア画像を選んで自分にプレゼンしてみよう!
インテリアの好みをつかむために、どう画像を選ぶのか説明しますね。
好みにひっかかる画像をピックアップ
まず、インターネット上のインテリア関連サイトや雑誌などをいくつか見てみましょう。
その中から、直感的に好きだな、これいいなと思う画像を最低10点ピックアップします。
画像を貼りつけて一覧に
次に、画像を一枚のシートに貼りつけて一覧できるようにします。
画像を印刷してノートに切り貼りしてもいいですし、Excelやパワーポイントのようなソフトを使ってシートに画像をコピペしてもかまいません。
画像を貼る時はランダムに貼るのではなく、「色が好き」「気になる形」「触ると気持ちよさそう」など、その画像のどこが好きなのかという理由にそってグループ分けしながら貼ります。
どうグループ分けするかは自由です。「どういうものがお気に入りと感じるのか」をつかむために行う作業ですから厳密でなくてもかまいません。
画像を見て好みを考える
画像を貼り終わったら、そのノートやシートを少し遠めから見てください。
ひとつひとつをじっくり見るのではなく、俯瞰して見るのがポイントです。室内全体のインテリアの好みをつかみましょう。
インテリアコーディネートにおいてアイテムを決める際は、全体→細部という順番で進めるのが基本なので、初めから細部、つまりアイテムひとつひとつに注目するのは避けましょう。
俯瞰して画像を見ていくと、「意外にこの色が好きなんだ」「実は落ち着いた雰囲気にしたいのかな」といった好みの傾向が分かりますよ。
好みの傾向が分かると、インテリアアイテムを選ぶ際の迷いが少なくなりますから、この方法はぜひ試してみてください。
ナチュラルコーディネートは色の組み合わせがポイント!
ナチュラルインテリアを作り上げるためには、色の特徴と組み合わせ方の基本を知っておくとよいでしょう。
ベースカラーはホワイトとブラウン
ナチュラルインテリアで使う色のうち、ベースカラーとするのはホワイトと明るめのブラウンです。
ホワイトは真っ白というよりはアイボリーで、明るめのブラウンとはライトトーンからミディアムトーンの色です。
壁や床、掃き出し窓にかけるカーテンといった大きな面積を占める部分はベースカラーで統一します。
テーブルやソファといった大きいサイズの家具もベースカラーに合わせましょう。
既存の家具がホワイトやブラウンではない場合でも無理に買い替えないで、既存の家具をできるだけ生かすようにしましょう。テーブルクロスやフリークロスなどのファブリックを掛ければカバーできます。
アクセントカラーでメリハリをつける
そして室内に立体感を出すためにアクセントカラー、つまりベースカラーよりもはっきりとした色を小さな面積に加えます。
アクセントカラーは好きな色を選んでいいのですが、ナチュラルインテリアのイメージはぬくもりを感じさせる雰囲気ですから、ビビットなトーンよりもパステルトーンのほうが相性はいいでしょう。
アクセントカラーをグレーやブルーにするとモダンテイストに、ブルーやイエローにすると北欧テイストに、濃いオレンジやグリーンにするとヴィンテージテイストに寄せることもできますよ。
まとめ
ナチュラルインテリアは比較的コーディネートしやすいテイストですが、縛りがないだけにかえってどうまとめたらいいか迷いやすいのも事実。
だからこそ自分の好みをしっかり把握して、今回紹介したコツを押さえながらひとつずつアイテムを選んでいきましょう!
ではまた、いのこでした。